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ヘレン・ケラーはどう教育されたか―サリバン先生の記録

ヘレン・ケラーはどう教育されたか―サリバン先生の記録
アン サリバン

定価: ¥ 1,491
販売価格: ¥ 1,491
人気ランキング: 46921位
おすすめ度:
発売日: 1995-04
発売元: 明治図書出版
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サリバン先生がサリバン先生になれた理由。


『これは、ニューイングランドにある精神病院で働く、名も知れぬ、普通のお掃除のおばさんのお話です。

彼女のはたらく病院の地下室には、「緊張型精神分裂病」と診断された10歳の少女の患者がいました。
何に対しても反応を示さず、ただ暗い地下室のベッドにうずくまっているだけ。少女はもう回復の見込みはないと、考えられていました。
世界から見放され、一言も話す事なく、胎児のように丸まったまま、決して動こうとはしなかったのです。
以前は可愛らしい少女だったのですが、いまや日々、やせ衰えていくばかり。

彼女は、そんな少女の個室のまわりを、毎日掃除をしにやってきました。
そして、ドアの隙間から食事をホウキの柄で中に押し込みます。
彼女にも同じくらいの歳の娘がいたせいか、少女を不憫に想いますが、そこはただの掃除婦、もちろん何もしてあげる事はできません。
そこで彼女は、せめてそこを去る前に、うずくまる少女の肩をホウキの先でそっとつつくことにしました。
「ねぇ、あなたは一人ではないんだよ。少なくとも、ここにあなたを気にかけている人間がいるんだよ」 という思いを伝えたかったのです。。

掃除のおばさんには、この程度のことしかできませんでした。
ほんの小さな愛の実践です。
ホウキの先ほどの。。。。

でもその程度しかできなくても、ただただ、伝えたかったのです。
だから来る日も来る日も、彼女はホウキの先で、その少女を優しくつつき続けました。
そして何週間経ったある日の事。。。

小さな変化が起こりました。

ただ死を待つばかりだった少女が、なんと、自分の手で食事を受け取るようになったのです。
さらに時が経つにつれ、少女は座る事もできるようになり、掃除婦のおばさんと話をすることまでできるようになったのです。
こんな事ってありえるのでしょうか?
偉いお医者さんたちも、完全にお手上げだったのに。。

こうして少女は、やがて奇跡ともいえる回復を遂げることができたのです。
それから何年か経った、あるうららかな春の日。。。
その精神病院の院長は、アラバマ州の一人の紳士から、ある依頼を受けました。
その紳士のお子さんが、重度の障害児で、世話をしてくれる人を探しているというのです。
その頃、あの奇跡的な回復をとげた少女は20歳になっていました。
院長は、自信を持ってその彼女を、紳士に紹介しました。

彼女の名は、アニーサリバン。
そう、ヘレンケラーの偉業を生み出した教師です。
地下室でただ死を待つしかなかったあの少女です。。』


12の菩提心―魂が最高に輝く生き方 参照


教育することの重要性
サリバン女史の手紙や講演内容等から構成されており、彼女が非常に客観的でかつ分析力に優れていることが分かる。本来、教育者というのはどうあるべきかが本書に記されている。サリバン女史が語る感想や疲労感などはヘレンの自叙伝と並行して読むと面白い。

サリバン女史あってのヘレンだが、そこには母娘に似た絆と愛情があったのだと思う。純真無垢なヘレンの心に答えられるだけの愛情と器量と根気を持ち合わせていたであろうサリバン女史。是非、読んでおきたい1冊だ。

情熱を感じる
読んでいて素直にこころにひっかかってくるものがある。教育とはこうあるべきといえば、サリバン先生の意図するところではなくなってしまうのだろう。この本を読んで、感じるままにそれぞれが想うところがあればいいのだと思う。

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