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福祉資本主義の三つの世界 (MINERVA福祉ライブラリー)

福祉資本主義の三つの世界 (MINERVA福祉ライブラリー)
イエスタ エスピン‐アンデルセン
福祉資本主義の三つの世界 (MINERVA福祉ライブラリー)
定価: ¥ 3,570
販売価格: ¥ 3,570
人気ランキング: 70440位
おすすめ度:
発売日: 2001-06
発売元: ミネルヴァ書房
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

福祉のやり方は、国家と資本主義のあり方を決めてしまっている。
大ざっぱに言って、福祉のやり方(というか、福祉国家のやり方)には3つある。
 一つ目は、できるだけ何もしないこと。それなしには確実に死んでしまう人を、所得や財産というふるいにかけて慎重に選び抜き、その人たちだけに、最低必要なものを(しばしば足りないこともあるが)提供するというやり方。
 二つ目は、可能な限りすべての人のすべてのニーズをカバーすること。「あんたは○○だから、この制度の適用はうけられない」ということはやらない。みんなから同じだけの資金を集めて(同じプールにあつめて)、同じ条件なら同じだけ提供する。貧困も、病気も、介護も、育児も、ときには教育といったことについても、とにかくできるだけ広いニーズに対応する、そんなやり方。
 三つ目は、システムを分けて対処するやり方。対象者ごとにお金のプールも配分ルールも分ける。サラリーマンの福祉システム、自営業者の福祉システム、農家の福祉システム、公務員の福祉システム、エトセトラ。ニーズごとにお金のプールも配分ルールも分ける。病気のためのプールとシステム、貧困のためのプールとシステム、失業のためのプールとシステム、エトセトラ。とにかく分けるそういうやり方。
 詳しいことは省くが、第1の典型が英米で(イギリスはちょっと違うけど)、第2はスウェーデンなどの北欧諸国で、第3はドイツが典型といえば、少しはイメージしやすいかもしれない。
 第1のやり方だと、福祉の対象になるのは「特別なひと」に限られる。だから福祉がスティグマとなる。福祉にかかることが忌まれ、嫌われる。何かよくないことのように思われる。
 第3のやり方だと、それぞれのシステムが対象としている集団がいる。もともとは、ビスマルクあたりが資本主義もいやだが社会主義もいやだ、だったらこっちのグループを抱き込んじゃえ、あっちのグループをひいきしちゃえ、と始めたやり方だが(これが最初の「福祉国家」である)だから、それぞれの集団の間の断絶、いがみあいが起こるのは必須である。なんであいつらだけが、という話にすぐになる。制度が変更されるたびに、別のところで「ひがみ」が生じる。互いに足を引っ張り合って、福祉の水準は上がらない。ちがうシステムで対処すると、対象者グループの分裂が再生産され、対立も再生産される。
 第2のやり方を語るには、字数が足りません。本を読んでね。

重要でしょうね。
1990年の本ですが、21世紀に入った今になっても圧倒的な影響力を持ち続けている本です。
先進国の福祉について勉強したいのであれば、この本を通らなければ詐欺に近いでしょう。
こうして日本語の翻訳も世に出たのですから、買って損はないのでは?

The classic book to read on the welfare state
In the ten years since this book appeared, it has shaped everybody's thinking about how national welfare states vary. The three categories of liberal/residual,conservative/paternalistic, and social democratic, are now the starting point for serious analyis. The book started some controversy about Japan (and some other mixed cases) and how it fits the model--at time of writing E-A did not know much about Japan, but he has written interestingly about it since. A must read, not only for the conclusions, but for the ingenious mixture of qualitative and quantitative evidence.

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