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障害者の経済学

障害者の経済学
中島 隆信
障害者の経済学
定価: ¥ 1,575
販売価格: ¥ 1,575
人気ランキング: 5859位
おすすめ度:
発売日: 2006-02-10
発売元: 東洋経済新報社
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障害者をめぐる今の日本の問題は、普通の日本の家庭の問題とまったく同じである
 重いテーマであるが、表題の通り、障害者をめぐる国の施策と、障害者とその家族について、経済(インセンティブ)の面から分析し、提言した本である。

 一貫して、障害者を特別扱いせず、自立した人間として扱うことの重要さを説いている。
 その意味で、2005年に成立し施行された(障害者自立支援法)について評価をしている。ただし、欠けているのは、保護者の視点であるとしている。
 最後まで読んで、著者が障害者の親であることが種明かしされる。

 障害者をめぐる今の日本の問題は、普通の日本の家庭の問題とまったく同じであると示され、目を醒まされた気がした。

障害者問題から現代社会の本質が見える
経済財政会議の八代氏は市場競争を強調する代表選手のような方。高齢者、農家、中小企業を弱者扱いするマイナス面を分析している。そこに障害者は含まれていない。障害者はかなり別の存在なのだろう。

中島隆信氏の『障害者の経済学』はぼくのような障害者に関する知識のない人に基礎知識を与えてくれる。身体・知的・精神障害者として認定されている人が850万人いること、養護学校(高校レベル)が授業料無料であること、養護教諭の仕事と待遇、授産所、施設のこと、自立支援法・・・・。本当にぼくは無知。

と同時に、障害者問題を考えるには「キチンとした・本質レベルに降りた思考」が求められ、現代社会が抱えるさまざまな問題の本質まで見えてくる。高齢化問題、ニートの問題、親子関係、教育(学力)問題などなど。 小中高生にそういう社会のトピックを学んでもらう未来問題解決プログラムでも、おりにふれて、生徒たちに投げかけたい。

前にかじった北海道の「べてるの家」のことも、もっと分かるようになった。


経済学とは言えないが、障害者のおかれた現状を知るには好適
障害者福祉の現状について、比較的客観的な視点から整理した一冊。ただし「経済学」というほど体系立てたものではない。

ニュースでは一方的に悪者になっている感のある障害者自立支援法の背景や、あまり知られていない障害者福祉の現場についていくつかの事例も交えて紹介しており、語り口もわかり易いので、一般知識を得るには好適。また、現在の障害者福祉の課題に一石を投じている点も評価できる。

ただ「障害は病気ではないので治らない」という先入観は致命的。障害者の親ならばこそ、もっと勉強して欲しい。

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