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セックスボランティア (新潮文庫)

セックスボランティア (新潮文庫)
河合 香織
セックスボランティア (新潮文庫)
定価: ¥ 460
販売価格: ¥ 460
人気ランキング: 4816位
おすすめ度:
発売日: 2006-10
発売元: 新潮社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

もう少し掘り下げてほしい
確かに扱うテーマがテーマだけに問題提起をしたということで大きな結果を残したでしょうが、結局「セックスボランティアというものがあります」ということが分かっただけで、それに伴う問題点や改善点などは全く書かれておらず「こういう現状がありますよ」という現状を報告された(読んだ)だけという印象になってしまいました。もう少し突っ込んだ(テーマ的に無理なのかもしれませんが)、内容が読みたかったです。

障害を持っている人だって普通にセックスもするでしょうし、オナニーもするでしょう。私自身は、そう考えていたので「では一体どうやって処理(言葉は悪いですが)するの?」という疑問はこの本で解消されました。
なかなか障害者は射精等をするといっても、身体が不自由な分、大変なことだということもよく分かりました。

「障害者もこんなことしているんだ」「こんなこと考えているんだ」と考えることがそもそも差別的なのかもしれませんね。

性について考える
とても真面目な本です。また、とても自然体で、中立的な姿勢を崩さず、書かれている良い本だと思います。障害者の性、ひいては自分たちの性について考えるのにとても良い本でした。いろいろな事を読者に考えさせてくれるとても良い本だと思いました。ご一読をお薦めします。生きることの意味を考えさせられました。

心を生かすもの
 本書は1974年生まれの女性ノンフィクションライターが、2004年に刊行した初著作を、2年後に文庫本化したものである。これまで優生保護法の影響もあって、障害者の性はタブー視される傾向があり、恋愛や結婚を最初から諦めざるをえない風潮が強かった。しかし、障害者も人間である以上、性的欲望は本来あって当然であり、実際おおっぴらに語られていないだけで、介助の現場では多くの人が性の問題と直面している。無論、そうした障害者の性的要望に応えなければならない義務は、介助者にはない。しかし現場ではそう簡単に割り切れるものでもなく、悩みながらも性の処理に応じる介護者もいる。弱みに付け込んでいるという批判を受けながらも、障害者に配慮した形でのデリヘルやホストのビジネスも登場している。普通のアルバイトがなかなかできず、障害者専門風俗で働く障害者もいれば、障害者に性の実地指導を行う人もいる。困難を抱えながらも結婚した障害者もいる。その性の中身も、純粋に下半身の処理にとどまる場合には、かえって金銭を介在させる関係の方がすっきりするが、心の壁のない人間関係を求める障害者も多く、必ずしも下半身の快楽のみを意味するものではない。著者は日本での取材と共に、先進国オランダでの、役所からの資金による商業的・社会的売春、代理恋人療法の事例も取材したが、その利用件数は予想外に少なく、また役所もあまり公にはしたがらなかった。著者自身はセックスボランティアを行っていないが、この取材を通じて自分の性についても直面せざるを得なくなり、また人間の業ともいえる性と生の不可分の関係に、改めて気付かされるに至っている。性とは自分が生まれてきた意味を確認する作業であり、したがって正しい答えなどないのではないか、という指摘の意義は重い。誠実な試行錯誤に基づく、勇気ある問題提起の書。

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